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“文責”について。

  • 執筆者の写真: Keiko Kameda
    Keiko Kameda
  • 2020年9月19日
  • 読了時間: 2分

更新日:2020年9月20日


レビューや評論を書く機会が多いので、プロフィールの執筆や活動紹介などのテキストのご依頼もいただくことがあります。


あまりリライトを依頼されることはありませんが、時にはこちらもたじろぐような熱心さで「ここはこうしてほしい」「それは違うと思う」とご指摘下さる方もいらっしゃいますが、その時には『なるほど』と思うことも多く、自分の不勉強さや理解力・表現力の至らなさを確認出来て、学び・成長に繋がるため、大変貴重な機会となります。また、その方と熱くやり取りしたことも記憶に刻まれ、文章を書くという仕事をしていて良かったなとしみじみ感じます。


ただ、時にはリライトの余地を下さらず「これは採用できない」と受け取って下さらなかった方や、ご自身が書かれた文章について“てにをは”の修正を提案したところ、「作家としての大事な部分を削らないように」と強く迫られることもありました。


自身の作品への他者の解釈が納得できない場合もあると思います。修正がプライドを傷つける行為だと感じることもあると思います。けれども、書き手にとって自分が書いたものは「作品」でもあり、私なりの相手の方へのリスペクトなのです。「どうしてそう感じて書いたのか?」「どのような想いで提案したのだろう?」と、拒否をあらわす前に少しだけ想いを馳せて頂きたいと感じます。


書き手は文末に「文責」という言葉を書いて、その文章を締めくるくることが多い。それは、その文章に対する責任を負う、ということです。責任を負うということは(私の場合)、そこに込めた愛があるということです。大好きなアートや、ダンスに関して文章を書くという行為は私にとって、その作品(時には作家)への愛の証でもあります。


書き手としては、まだまだ道半ば。もっともっと研鑽を積まないといけませんね。

「文責」という捺印、改めて意識していこうと思っています。


  文責:Arts&Theatre→Literacy 亀田恵子


*依頼を受け、責任をもって執筆した文章には“文責”を記入することを心掛けています。






 
 
 

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